ENOUGH TO ESCAPE (イナフ・トゥ・エスケイプ)

オーストラリア・シドニーで結成されたEnough to Escape。
サウンドは Progressive Doom / Ambient Metal といったところ。
映画のサントラの様相もあり、不可思議で、ありそうで無い音楽性を持つ。

2016年春、ETERNAL ELYSIUM / STUDIO ZEN オカザキの元に一通のメールが届く。
曰く、音源のミックスの依頼。

試聴とテストミックスの行程を経た同年秋、DanielとChrisが来日し名古屋のSTUDIO ZENにてミックス作業を行う。
この時点でバンドはインストであった。

作品は完成し、マスタリングを待つのみとなり暫し時は流れた2017年夏、彼らが再度来日してオカザキと再会。ここで初めてヴォーカルを入れる構想があることを彼らは語り、半ば冗談でオカザキが歌うと言った所、秋には実現化に向かっていた...。

歌詞は日本語が中心だが、それはオカザキもバンドサイドも望む所であり、少しずつ創作は進行。
そして、2018年3月、オカザキがシドニーに飛びレコーディング(歌入れ)を敢行。まだ作業の進む中、シドニーにてライヴを2本敢行。立ち上げとしては問題ないものとなった。

4月にはDanielが来日しZENにてミックス、そしてマスタリング。
これらの行程はオカザキが中心となり進めた。

アートワークや諸々のことが難航する中、ようやくアルバム発売に向けて視界が開け...
2019年3月にジャパンツアーが、そして7月にはオーストラリア/ニュージーランドツアーが決定した。

1stアルバムのタイトルは「Fortunes」と名付けられ、リリースはCDをCornucopia Recordsから。
アナログのディールは欧米レーベルと現在交渉中。

メンバーはそれぞれキャリアを持ち、特にMichaelはプロフェッショナルなドラマーとして長く活動を続けてきており、前衛的メタルバンドTourettesではスタジアム級のサイズでの活動を経験。普段はジャズドラマーとしてもオーストラリアでは広く認知されている達人。

DanielとChrisはプログレッシヴメタルバンドIntrigateで成功を掴みかけるも解散。以後この2人がEnough To Escapeに繋がる母体を継続し、EricとMichaelが参加して今に至っている。

そして最後に加わったピース、Yukito Okazakiは日本のDoom/StonerのフロンティアETERNAL ELYSIUMのリーダーとして90年代初頭からバンドを維持し、早くから海外に赴き幾多のリリース/ツアー経験を持つ。

豪日混成バンド、ENOUGH TO ESCAPE。
人間の叡智と欲望が最終段階を迎える今、静かに動き始めた。

(L to R)
Eric Kroegel - Guitar
Daniel Sonego - Guitar
Yukito Okazaki - Vocals
Chris Millington - Bass
Michael Quigley - Drums

楽曲試聴
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